ケイの保育日誌〜狂った常識をぶち壊す方法

保育士の労働環境を改善する為の発信場所です

本当は削減できる業務7選

今回は個人的に削減できると思う業務について、具体例や将来的な理想も含めてお伝えしていきます。
私個人としては無駄だと思うことを書き連ねましたので、賛否はあるかと思います。
ただ、これを全て実現すれば、サビ残はかなりの量、削減できるかと思います。

その1.おたよりなどを入れる作業

おたよりを折って連絡ノート袋に入れる作業、本当に要らないですよね。
デジタル化ですぐに無くせます。
やり方は簡単

1.Wordなどでおたよりを作成。
2.エクスポートから、PDFを選択し、PDF出力。
3.グーグルドライブにアップロード。
4.ドライブ上で右クリックし、リンクを取得を選択。
5.制限付きからリンクを知っている全員に変更。
6.リンクをコピー。
7.メールにコピーしたリンクを貼り付け、保護者に送信。

これはすぐにできるので、本当におすすめです。

その2.詳細な日誌、週案、月案、年案

年案、月案はベースを用意し、必要箇所のみ、変更する。
週案は週のねらい、一日の活動のみ記入。
日誌は週案の空きスペースに最低限記入。
賛否あるかと思いますが、見返す余裕のない書類なんて、最低限で構いません。

その3.児童票

これも賛否あるかと思いますが、見返す時間もないのであれば、書く必要はありません。
要録の為に、最低限の記録を残しておけば問題ありません。

その4.連絡帳の確認と転記

毎日連絡帳を確認して、体温や体調、伝達などを転記する作業。
抜けなどがあったら、保護者に電話して、と結構手間ですよね。
これもメールやグーグルフォームなどで代替えできます。
保護者も手間が省けるので、これもおすすめです。

その5.身体測定の転記

ドライブにデータを保存し、タブレッドなどで入力すれば、転記の手間が省けます。
また、保護者への伝達も、アプリを利用して行えば、連絡帳に書く手間も無くせます。
BMIなどの数値もすぐに出せる、という利点もあります。

その6.予防接種などの保護者への確認と転記

予防接種の管理、子どもの体調や命に関わることもあり、神経を使いますよね。
将来的に、アプリで保護者が入力し、共有する、という形が取れれば、と考えています。
保護者に記入してもらう、保護者に尋ねる類の情報は全て、アプリで保護者自身が管理するようになることが理想です。

その7.行事の出欠確認と集計

遠足、誕生日会、夏祭り、運動会、参観、発表会。
出欠の確認をする機会は多いですよね。
期限内に出さない家庭も多いかと思います。
集計作業も馬鹿になりません。
グーグルフォームなどを利用すれば、無駄な紙も出さず、集計も一瞬で済みます。
未提出の家庭には自動で通知を届けられるので、こちらの手間も省けます。

最後に

以上7つの業務削減を紹介しました。
すぐに実行は難しいかもしれません。
書類関係に特に、抵抗がある方も多いかと思います。

昔からこのやり方だから…
保護者からの反対があるかも…
やり方がわからない…

やらない理由はいくらでも思いつきます。
でも、これらを実行をすれば、確実に貴方の園の労働環境は良くなります。
少しずつでも【保育士だから仕方ない】を減らしていきましょう。


コロナ対策、保育士は意識が低い?~保健所の対応と責任者のあり方~

先日の呟きの保健所の対応。
結構な反響を頂いております。
日々増える感染者の対応で、保健所に余裕がなくなっているのはわかります。
身バレ覚悟で言うが、私の園は休日、園庭に保護者と園児を集め、検体を採取し、検査まで行いました。
本来保健所や病院行う業務を保育士が肩代わりをしました。
保健所に余裕がないことは百も承知しています。
だからこそ、保健所が負担にならないように、濃厚接触者の特定だけでなく、こうした業務も引き受けました。
そして感染者、濃厚接触者をいち早く特定し、最速に開園にこぎつけました。
待機期間の職員が多い中、感染症対策も必死で行い、サビ残前提のシフトで保育に取り組みました。
そんな中、保健所の人間が我々にかけた言葉は、”保育士の意識が低いせいで感染が増えている”でした。
主任からその言葉を聞いたとき、耳を疑いました。
意識が低い、その意味がわかりませんでした。
休日に遊びに出かけている家庭の、マスク無しの子どもと毎日至近距離で接している状況。
感染することは意識が低いのでしょうか?
保健所の、イチ職員の言葉、と言ってしまえばそうなのかもしれません。
しかし、公の施設の職員の言葉。
こういった対応、考えが、公の意見でないことを祈ります。
もし、このブログを読んだ方々が、似たような経験をされていたら、ぜひ教えてほしい。
そして、園長、主任、運営の方々、こういった言葉を聞いたら、迷わずに反論してほしい。
一緒に働く人たちの、尊厳や誇りを守る為に。

有給の使い方~使い切ってから辞める為に~

今回は退職時の有給を阻む壁とその乗り越え方についてお伝えしていきます。

結論としては、多少強引に強行突破してでも有給消化したほうが確実にお得です。
とはいえ、心根が優しい方ほど、強行突破は難しいですよね。
なので、有給取得の際に障壁になる事由を、その対処法ともにお伝えしていきます。
少しでも有給を所得する際の精神的な負担を減らす手助けができればと思います。

まず前準備として、有給の残数、消化したい旨は事前に上司へ伝えておくこと。
このとき、録音しておくことをおすすめします。

ちなみに有給を消滅させると自己管理ができていない、と評価を下げられる恐れがあります。
けっこう知らない人が多く、同僚に話すと驚かれることも多いです。

もう一つ、原則として、雇用側は有給の申請を断ることはできません。
できるのは使用日の変更のお願いだけです。
退職前に変更のお願いは、実質使用禁止なので、労基へGoです。

有給取得の壁、その1 人手不足

「この人員でどうやって休みとるつもり?」
「相方の先生に申し訳ないと思わないの?」
「人員絶対に回らないよね?」
等と言われて有給の消化を諦めた方、多いかと思います。
普段からギリギリの人員で回しているのは誰か?
マネジメントの責任は運営側にあります。
イチ職員に責任を求めるのは間違っています。
書類と引き継ぎを済ませれば何も問題はありません。

有給取得の壁、その2、子どもの盾

「進級に向けての活動はどうすんの?」
「子どもたちほっとくつもり?」
これは本当に言う側の人間性を疑います。
声を大にして言いたい。
貴方は、誰の為に、何の為に働いていますか?
私は、自分の為に仕事をしています。
自分の人生を誰かの為に曲げてしまうと、その誰かを恨むことになりかねません。
進級のことも、誰かに引き継いで、さっさと次に行きましょう。
引き継ぐ人がいないのは、運営の怠慢です。

有給取得の壁、その3、自己責任論

「は?できるわけ無いじゃん。何いってんの?」
「前々から消化しといて、って言ってたよね?」
「使わなかったのは自己責任」
自己責任、ブラックでよく聞く言葉です。
そもそも、年度末に退職者が出たとき、有給を消化するなんて当たり前のこと。
それを予想してなかった上司に、計画性を問われる筋合いはありません。
人員が足りなくなるのもマネジメント側の責任なので、気にせず有給使って退職しましょう。

その責任感は誰の為?

責任感も大切です。
ただ、有給を削って、貴方の人生を削ってまで果たしたその責任。
現状では、誰にも認めてもらえません。
だって、なぜかそれが"当たり前"になってしまっているのですから。
そんな責任に一体どれくらいの価値があるのか。
もう一度考えてみてください。


責任感という魔物 退職を躊躇う保育士へ

ニュースで時折目にする、保育士の一斉退職。

「無責任過ぎる」
「子どもがかわいそう」

こんな批判の声もある。
でも正直、辞めるのも仕方ない、と思う。

休憩時間もなくサビ残も横行してる現状。

ギリギリの低空飛行というか、地底を掘り進むような労働環境で頑張っていたが、コロナ対策でのダメ押し。

労働環境改善がうたわれる中、ほとんど何も改善されていない。

でもなんとか耐えてきた。

責任感に追いかけられ、やりがいをぶら下げて必死で走ってきた。

そんな方々が、辞めるという選択をした事実。

本当に限界だったのかな、と思う。 

本当にしんどければ、年度途中で辞めるのも、全然ありだと思います。

責任感という魔物に、人生を潰されないでください

逃げるは恥でもありません。

江戸川区の保育士感染について

以前、Twitterでも呟きましたが、江戸川区で保育士の感染者がでました。
保育士が感染源、というメディアの報道の仕方にも悪意が感じられましたが、それよりも、区の対応があまりにも…な内容でしたので、今回、記事にすることにしました。

ざっくり言うと、
・区のホームページに感染保育士の個人が特定できかねない情報を載せている。
・しかもご丁寧に個別ページまで用意。
・これだけ情報を載せておいて、施設の性格に鑑み、関係者の人権尊重及び個人情報の保護に特段の御理解と御配慮をお願いします。という無責任かつ、投げやりな文言。
・学校、保育園の職員の感染者は、全員同じように晒されている様子。
・ちなみに臨時休園は8月11日(火曜日)までという。


一つ目の、保育士が特定できかねない情報については、こちらを↓
www.city.edogawa.tokyo.jp

区のホームページに、年代、居住地、症状、発症日など、かなり詳細な情報がありました。
しかも、7月の報道内容というカテゴリで、個別ページまで用意されています。
保育園利用者なら、これだけ情報があれば、個人を特定する事は容易かと思います。
その情報は一晩もかからず、ママ友ネットワークで拡散されるでしょう。

想像してみて下さい、感染源というレッテルが貼られた状態で、自分が接触した子どもの中から感染者が出たら…。
感染者した子どもの家族に責められ、メディアで報道され、罪悪感にさいなまれ…最悪の道を選んでしまうかもしれません。

3密の中、命懸けで働いている保育、学校関係の従事者にこの仕打ち。
少しでも共感を頂けたら、力を貸していただけると、嬉しいです。
この現状を変える為、よろしくお願いします。

移転しました。

約1秒後に自動的にリダイレクトします。